【解決!】面接で女性だけが聞かれる特有の質問とその対策

くおん先生
こんにちは。元採用担当で大学教員のくおんです。
女性の転職活動は、男性と少し事情が異なります。たとえば、そもそも女性の方が男性より転職回数が多いのです。また、本来あってはならないことですが、女性だけが尋ねられるNG質問があります。この講義では女性の転職対策について解説します

女性の転職活動状況

人は一生のうちどれだけの人が転職を経験するのだろうか? 実は性別によって転職を経験する割合は異なる。総務省のデータでは、男性は約5割、女性は約7割となっている。つまり、大多数の女性が転職を経験することになる。男性と女性で異なる理由としては、「女性は結婚すると仕事を辞めて家庭に入る」という過去の風習が影響しているのだろう。

産経新聞の記事によると、新卒採用時に「一生この会社に勤める」と考えている人は44%とのことで、転職という考え方は一般化してきている。

ちなみに性別だけでなく、企業規模によっても変わってくる。大企業勤務者や公務員は転職しない傾向が強い。

くおん先生
多くの女性は転職を経験するため、転職についてしっかりと考えておきましょう

男女雇用機会均等法で定められたNG質問

この講義では女性に焦点を当てているが、そもそも、男女雇用機会均等法などの法律により性別を意識した募集・質問を行うことは禁じられている。したがって、「男性限定」、「女性限定」、「男性歓迎」、「女性歓迎」などの文言を募集要項に入れることは禁止されている。また、面接の場においても、「結婚、出産しても働き続けますか」のような質問をしてはいけない。しかし、一部の企業ではそれでも女性だけに尋ねるような質問を行っているケースがある。

もし女性だからという理由での質問があった場合、あなたが取るべき態度は以下の2つとなる。
①どうしても採用されたいため、耐える
②企業のコンプライアンス意識の問題があるため、選考を辞退する

面接の場などで結婚や出産にかかわる質問が出てきた場合、その企業ではサービス残業など他にも多くの法令違反が行われている可能性がある。あえて選考から身を引くのも有効な選択肢だ。

くおん先生
面接で女性にしか聞かない質問をしてくる会社は、会社の仕組みに問題があるケースが多いです。

女性だけが尋ねられる可能性のあるNG質問

女性だけが尋ねられる可能性のあるNG質問について紹介する。

・結婚、出産しても働き続けますか?
・結婚の予定はありますか?
・付き合っている人はいますか?
・過去の恋愛経験は?
・何歳まで働きますか?
・スリーサイズは?
・体重は?

上記のように、もはやセクハラといえる事例まである。もし上記のような質問がきた場合の答え方だが、それでも内定がほしい場合は「働き続ける」という方向で回答しよう。

ちなみに、性別に関する質問以外にも下記のような質問もNGである。
・父親の職業は?
・両親は離婚していますか?
・両親は共働きでしたか?
・家庭はどんな雰囲気でしたか?
・尊敬する人は?
・愛読書は?
・購読している新聞は?
・信仰している宗教は?

くおん先生
意外とNG質問は多いのです

服装と髪色の注意

服装に関しては基本的にスーツとなる。ただし、業界によって服装の雰囲気も変わり、金融業界ならかっちりとしたスーツがおすすめだが、IT業界などではオフィスカジュアルの方がふさわしい場合も多い。応募する業界によって服装も変えた方がよい。金融の面接でオフィスカジュアルは避けるべきであり、IT業界の面接でかっちりとしたスーツは避けるのが無難だ。

この点も男女差のある点だが、髪色に関しては男性は地毛の色が推奨される反面、女性は明るすぎない色の染色が許容されている。

くおん先生
ここまで述べてきたように、本来は女性特有の面接対策などは必要ありません。あなたが上記のようなNG質問に出会わないことを願っています。
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